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ホワイトセージの香りにのせて☆☆浄化☆セージ☆波動☆☆スピリチュアルでアットホームなネットショップ、Mother's Free Spirit の店長MamaKumiのフローな日常雑記。


by MothersFreeSpirit

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ご来店お待ちしてます!

アメリカはネバダ州カーソンシティから、北米を中心にFree Spiritな人々が手がけたSpiritualでHappyなアイテムをご紹介!
Mother's Free Spirit

kokoroathome.ocnk.net

【自己紹介】
こんにちは、MamaKumiです。
のんびり豊かなフローにのった自然体生活(スピリチュアルライフ)をする中、2008年2月、流れ流れてアメリカはネバダ州カーソンシティという町にたどり着き、大自然に囲まれた暮らしを楽しんでいます。

Mother's Free Spirit店主
コーアクティブ・コーチ
カリフォルニア州認定エサレン(R)マッサージプラクティショナー
タイマッサージ・プラクティショナー
現代レイキマスター

サンフランシスコ
旅行口コミ情報


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ショショーニのドラムメーカーに会いに行く! その1

ショショーニのドラムメーカーに会いに行く! その1_d0080282_27295.jpgMother's Free Spiritが日本発信だった頃、“ネイティブアメリカン”のドラムを販売したことがありました。ただし、それは、ネイティブアメリカンから手ほどきを受けてドラム作りを生業にするようになったノン・ネイティブの方が作られたもので、ネイティブアメリカンからその仕事を認められてはいるものの、いわゆる「オーセンティック(本物)」ではありませんでした。だからといって偽者、ということではなく、ネイティブの手で作られてもの以外に「オーセンティック」という言葉を当てはめることは法律で禁止されているので、彼の作るものは、「ネイティブアメリカン風」、というところで留まるものでした。もちろん、うちの店ではその説明と彼の写真を載せて販売をしていたので、なんら問題はなく、ご購入いただいた方も、それをご理解いただいた上でのご購入だったと考えています。

そのドラムはとても素晴らしく、私も自分用に手に入れたくらい、お気に入りのドラムでした。

ショショーニのドラムメーカーに会いに行く! その1_d0080282_273145.jpgアメリカに来てから、何度となくお客様から、「もうドラムは販売しないのですか?」と、聞かれました。販売したい気持ちはあったのですが、せっかくアメリカの、ネイティブアメリカンがたくさん住むエリアに住んでいるのに、メールオーダーで以前の取引先から仕入れる、というのも気が進まず、できればオーセンティックなメーカーさんとの出会いを待ちたいと思っていました。そして、その日がやっと来たのです!

“オーセンティック”なドラムとの最初の出会いは地元ワッショー族のパウワウででした。6月のことです。作られたご本人はその場所におらず、姪っ子さんが代理で販売をしていました。作者はショショーニ族の方とのことで、ミニチュアから、12インチサイズまで、いくつか種類がありましたが、どれも見るからに「本物」で、ミニチュアのドラムでさえ、しっかりとエルクの皮が張られ、枠は木をくり貫いたもので作られていました。残念ながら、限られた予算の中で、既にあれこれ購入してしまっていたので、小さいオーナメントのドラムを購入し、作者の方によろしく、と、ショップカードを置いていきました。

ショショーニのドラムメーカーに会いに行く! その1_d0080282_29468.jpgその数日後、ご本人から電話が入り、7月にピラミッドレイクという、ショショーニのリザベーションのある場所でのパウワウに出店するとのことでした。早速予定を立て、数週間後のそのパウワウに出向きました。ところが、彼はそこにはおらず。他のベンダーさんたちに聞いてみると、「ダックウォーターから来るのは遠いからねぇ、きっと間に合わなかったんだよ」という返事(なんとのん気な!(笑))。その後、身内の不幸が重なって急遽出店を取りやめたとわかりました。そして、次にこちらの方に来るのは9月になるとのこと。

恋するものになかなか会えないもどかしさを感じつつ、それでも、いつか必ず、そのドラムメーカーとお目にかかれる日が来ると信じていました。そしてその日は突然訪れました。

ショショーニのドラムメーカーに会いに行く! その1_d0080282_16185152.jpg8月の2週目に、夫スティーブの友人リックが我が家に遊びに来ていました。彼もまた、ネイティブアメリカンに興味を持っている人のひとりで、そのドラムメーカーの住む「ダックウォーター」って、どんなところだか気になるなぁ、ということで話が盛り上がり、「明日、行ってみる?」と、勢いに乗って、ダックウォーターまでの6時間のロングドライブを決定したのでした。私は早速、ドラムメーカーに電話を入れると、彼も「楽しみに待っているから」ということで、計画は実行に移る流れとなりました。

ショショーニのドラムメーカーに会いに行く! その1_d0080282_2104480.jpgこの6時間のドライブ、景色が良いといえば良く、殺風景といえば殺風景な「ロンリエスト・ハイウェイ」と呼ばれるルート50を東にひた走り、カリフォルニア寄りのカーソンシティからユタ寄りのダックウォーターまで向かうというもの。私は運転しないから良いのですが、運転する人にとって、この道は行けども行けども目的地にたどり着けないような気分になるのだそうです。つまり、そんな景色なんですね。確かに、次の町まで1時間、あるいは2時間、建物がまるっきり見当たらない道を走るので、ドライバーにとっては辛いかもしません。いかにもアメリカの荒野のドライブといった感じです。ちなみにこのルートはその昔、「ポニーエクスプレス」という、馬に乗った青年がリレー式で東西に郵便を運ぶルートだったことでも有名で、今でも当時のステーションの跡を見ることができます。

ショショーニのドラムメーカーに会いに行く! その1_d0080282_16201087.jpg途中、オースティンという鉱山で有名な町でひと休み、ストーンショップで和みました。ネバダ州はアメリカでもっとも価値のある種類のターコイズが採れるところでもあり、オースティンはそのターコイズの産出で有名になった場所です。どれくらいの人が住んでいるのかわかりませんが、ほとんどの商売相手はハイウェイを通過する人たちには間違いないくらい、閑散とした町です。ざっと見て、ダウンタウンの1/3の建物は廃屋と化し、微妙にゴーストタウンな雰囲気も漂います。寄り道はほどほどにして、どんどん行かないと、帰りが大変になるだけなので、適当なところで切り上げて、先へと進みます。

簡単に、町の名前だけを並べると、カーソンシティを出発し、HWY50に入り、デイトン、シルバースプリングス、ファーレン、オースティン、ユーリカと進みます。ユーリカを少し越えたところで、ダックウォーター・リザベーションへの標識を右ヘ、アピンに折れて入っていきます。町の名前を出しましたが、約6時間のドライブの間にある主要な町ですが、いわゆる新興住宅地はカーソンシティのベッドタウンに当たるデイトンまでで、そこから先はぼーっとしていると通り過ぎ気付かないくらい小さな町。この長いハイウェイがいかに砂漠の大自然を切り抜いて作られたかが、この簡単な説明だけでもおわかりいただけるのではないかと思います。

ショショーニのドラムメーカーに会いに行く! その1_d0080282_16204566.jpgユーリカでリザベーション方面に曲がってしばらくすると、道は舗装のない砂利道になります。事前に聞いてあったので、我が家で「イエロートラック」と呼んでいる日産エクステラで向かいましたが、さすがに、延々と続くラフロードからくる振動はなかなかファンキー(笑)。しばらく行くとリザベーションのサインがありました。正確には、あまりにシンプルなサインで、見落としてしまい、かなり先まで行ってから、あれがそうだったのではないか、ということで引き返したのでした。

砂利道の左右は当然のごとく荒野が広がり、そこにはジュニパーやセージブラシ(デザートセージ)など、砂漠特有の木がぽつんぽつんと生えている程度。広い範囲で牛の放牧がされていて、それに混ざって野生の馬も草を食んでいます。この牛の放牧ですが、聞いたところによると、近隣の白人農家のもので、リザベーションの人たちの大切な生活自然区域(つまり彼らが自然のまま残しておきたい周辺の荒野)を荒らす、ということで、もめているのだと聞きました。詳しいことを理解しているわけではないので、言及は避けますが、リザベーションとその周辺の人たちとのコンフリクションはどこに行ってもあるんだなぁと、車窓の向こうの牛たちをぼんやりと眺めながら思いました。

ショショーニのドラムメーカーに会いに行く! その1_d0080282_16223012.jpg
ドラムメーカーに教えてもらったストリート名を探すべく、サインというサインを見て回りますが、見当が付きません。通りもそんなに多くの枝道があるわけでもなく、どうしたもんかと考えあぐねてしまいます。その上、ドラムメーカー曰く「名前言えばわからない人はいないから」ということだったのですが、人など見当たらず。。。

ぽつんぽつんとしかない建物の合間を縫う道をぐるぐると走るうち、いくつかの住宅が並ぶ場所に児童公園の遊具設置工事をしている人たちを発見、すかさず車を停め、「スティーブン・マイクさんの家を探しているんですけど」と聞きました。工事の人でしたが、容姿がネイティブアメリカンだったので、もしかしたらと思い、当たって砕けてみたのですが、「あぁ、彼の家なら…」と道順の説明を始めたのには、思わず顔がほころびました。

ショショーニのドラムメーカーに会いに行く! その1_d0080282_2301534.jpgところが、説明を受けた道なのですが、説明してくれたおにいさんは勝手知ったる地元の道なので、こう行って、ああ行って、ちょちょいのちょいってな具合に教えてくれたものの、まるっきり土地勘のない私たちには、「で、彼が曲がれって言った道はここなの?え?どこなの?」と、更にわからなくなり、またしばらくぐるぐる。そのうち、コミュニティセンターのような建物と数人の人を発見。運良く、そのうちのひとりがリザベーションのポリスだったので、改めて道を尋ねると、さすが小さな集落を管轄するおまわりさんらしく、道順のみならず、行き当たる先の住人の所有する車の車種と色まで教えてくれました。これなら間違いなく、見つけ出すことができます。

そんなわけで、ロングドライブの果て、ショショーニのドラムメーカー、スティーブン・マイクさんのお宅にたどり着きました。私たちが車を停めると、彼はすでに家の外まで出てきて、私たちを出迎えてくれました。電話の声から想像したとおり、彼はシニアのネイティブアメリカンでした。奥様ともご対面となり、ひとしきり挨拶を済ませると、彼はさっそく仕上がったドラムを見せてくれ、その後、バックヤードにある彼の作業場を案内してくれました。
ショショーニのドラムメーカーに会いに行く! その1_d0080282_2311387.jpg

ハイウェイ50をドライブした流れに沿って。
写真1:デイトンの少し手前にある“プロスティテューション”のサイン。ネバダのほんの一地域のみで合法。
写真2:ファーレンの空軍基地。トップガンの舞台で売っていますが、実は映画撮影当時この基地はCAのサンディエゴにあった、ということは禁句(笑)。
写真3:手前の白い山は「サンドマウンテン」とそのまんまの名前ですが、バイクやバギーを楽しむ人たちのキャンプ場として人気の場所。
写真4:シュートゥリー。その名の通り、靴が成っています(笑)。実は行きに撮りそびれて帰りに撮ったので逆向き。
写真5:オースチンへようこそのサインなのですが、木が邪魔してます(笑)。
写真6:向こうに見えるはユーリカのダウンタウン。HWY50に点在する町は本当に小さい町ばかりです。
写真7:ユーリカを越えて少し行くと、ありました、ダックウォーターへの標識。ここから更に37マイル!
写真8:ダックウォーター名物の続く砂利道。周りは相変わらずの荒野。
写真9:ネバダ名物、野良馬たち。
写真10:向こうに見える木々のあたりにいくつかの建物が。ここがダックウォーターリザベーションの入り口です。予想以上に何もないところでした。
写真11:ダックウォーター界隈の荒野のワンショット。
by MothersFreeSpirit | 2010-09-09 10:41 | ネバダより愛を込めて 旅編